アパレル期③ 女副店長の接客

その日は女副店長がジャケットを見ているお客様に声をかけていました。3ラリーくらい会話してましたがお客様の反応はいまいち。

その時もう一人お客様がボトムスのラックへ一直線に入店してきました。


よし、私がボトムス見ているお客様に声かけよう!
と向かっていると‥

女副店長がボトムスの方に声かけてきました。
(え、ジャケットのお客様は…?)


女副店長には購入意欲がありそうなボトムスのお客様に切り替えてきました。
仕事で必要とニーズもはっきりしてたので、サイズさえ合えば買うという感じのお客様でした。



ジャケットのお客様はまだジャケットを見ています。
私はジャケットのお客様の所へ行き、インナーはどんなものを合わせますか?とお話したところ、

お客様「実はさっき買ったインナーに合うのかな?って悩んでたんです。」

私「でしたら購入したインナーと一緒に合わせてみましょう」

そんな会話を経て試着室へ歩いてる時、

お客様「最初のお姉さん(女副店長)はすぐどっか行っちゃったけど、あなたは色々提案してくれてありがとう」


結果、ジャケットとニットを購入頂けました。



女副店長がボトムスをお客様に振られてこっちにやってきました。



副店長「さっきはジャケットのお客様繋いでくれてありがとう。ダブル接客になっちゃったから助かった(無言の圧力)」

私「いえいえ、ジャケットも代えのニットも気に入って下さって良かったです」

副店長「ジャケットはお仕事用よね、黒で探してるって言ってたからね。良かった〜気に入ってくれて。(数少ない聞きだしたニーズの披露)」

副店長「ジャケットは私が接客したからもらっていいかしら。ニットはあなたの売上でいいからね(にっこり)」


私の「…はい。ありがとうございます!」















ん゛?????
ジャケットの方なんてちょっと会話しただけやん!
ボトムスの方が買ってくれそうだったから切り替えたやん!
私がボトムスの方に接客付いてもよかったやん!
わざとダブル接客にしとるやん!
お客様もありがとうって言ってくれたんですけどどど!!
ジャケット9割私が接客しとるんやけどどどど!


…と、心の中でハラワタを煮え繰り返しながら後片付けをしました。
(今思うと、上司に対して失礼ですよね^^;その時の私は若かったから単純に悔しかったのを覚えてます)



女副店長のズルい接客をみて、尊敬から闘志へと気持ちが変化していきました。



つづきます。

アパレル期② 初店舗

初めての配属された店舗は、通勤時間1時間の電車で1本のデパートでした。

新卒は私を含めて3人。
それぞれに教育係が付きました。
(男同期には男店長、女同期には女リーダー、私には女副店長)

初出勤日に何かしら売らないといけないというプレッシャーに押しつぶされながら
女の副店長の「GO」サインで女性のお客様の所へ向かいました。


第一声は何て声かけるんだろ・・

頭が真っ白になりました。でも引き返すことは出来ません。


「いらっしゃいませ。」
このあとは何を話したか覚えてません。

私のつたない接客でしたが、お客様は白のニットを購入してくださりました。


初めての声かけで、売れて褒められて凄く嬉しかったのを覚えています。


接客して売ると個人売上になります。
月予算と当日予算を取るために店舗にいるスタッフは全員接客をします。


目標を頑張って達成させよう!と意気込みますが
そう簡単にはいきません。


何度か接客で売れるようになった頃。
お客様と会話が弾み試着室へご案内しているところで

「やっぱり、先程の気になってましたか?」と前から女副店長がやってきました。

どうやら女副店長が最初に声かけて一旦離れてたお客様みたいでした。


そうか。最初に声かけた人に接客を代わるのか。
じゃあ今度は誰も声かけてないか気にしながら接客に入ろう。


女副店長は「売れる販売員」として上司から認められていました。


私は、接客のノウハウを見て学ぼう。出来る上司に教えてもらえる!とワクワクしていました。


つづきます。

アパレル期① 新卒入社 

こんにちは。

高校卒業して新卒で入社したので10年以上前をさかのぼります。




入社前に合宿と呼ばれる3泊4日程の研修があり、
誰もが通る道!と戒めてのぞみました。



‥ですが18才の私には思ったより大変で、お辞儀や言葉遣いの練習、講義、ロールプレイング、ディスカッション…など、めじろ押し!

発言必須の為、手を挙げてみたり(当たらないように祈りながら)

髪型も顔に髪の毛がかからないようにピンで留めて(顔ドーン)

鏡で笑顔の練習の時は思いっきり笑顔にしてみたり(誰も知り合いがいないからできる120%の笑顔、目なんて糸)

人見知りを悟られないよう返事だけは元気に。
負けず嫌いだけど流石に目立ちたくはなく、目立たないように、でも怒られないように、そんなことばかり気にしてました。
(きっともっと大変なことはあったけど、記憶に残ってるのはそんなことばかり)


唯一滞在先のホテルでひと休みできると思ったら甘かった。

携帯使用禁止で各自習ったことの復習もあったので
睡眠時間は4時間程。


そんなこんなで4日乗り切った頃には1000人気いた同期が700人にまで減っていました。


確かに大変だったけど、ここで辞めたら負けた気がしてリタイアすることは選びませんでした。

高校生活において、厳しい部活を引退まで成し遂げたことが自信に繋がってたんだと思います。
あの時より辛くない、あと少しと思えたのは大きなパワーでした。



無事研修を終え、実店舗でOJTになります。
初めての勤めることになったのは電車で1時間のデパートでした。

つづきます。

小さい頃の悩み

こんにちは。

30代独身女のブログです。
周りは結婚出産していて、自分だけ取り残されたような気持ちになります。

かといって結婚したいか?と聞かれると独身の自由さが楽で特に子供が欲しいわけでもないので、このままでも充分人生は楽しいです。

世間的に独身というのは何かあるのではないか?結婚出来ないとかわいそう。子供が産んで一人前という偏見が今でこそ少なくなって来ましたが、
まだ田舎の親戚の家にいくとひしひしと感じます。

もっと色々な考えがあってお互いの人生が尊重し合える世の中に変わっていくといいですね。


もともと小さい頃から人見知りで、自分から友達を作るのが苦手でした。
同じ友達と毎日遊ぶような子供で、違う友達も含めて遊ぶとなるとその子に人見知りしちゃって気を使っちゃうような子でした。

高校生になっても人見知りではありました。
たまたまクラスで目立つ子と仲良くなったので、そのまま仲良しグループが出来ました。
同年代の子とはコミュニケーションが取れるようになっていきましたが、大人とは何を話していいかわかりませんでした。

例えば美容院。あの他愛もない会話を、お客様の立場であれば話しかけられたことに相づちで切り抜けられます。
話しかける立場だったら、何の話題を振ったらいいんだろう…

そういう仕事につかなければいいのかもしれませんが、デスクワークの仕事を選んだとしても、
上司とのランチや飲み会、取引先の方とのやり取りで必ず必要になってくる…

そんな不安を抱えてました。


高校3年生になり、進学ではなく就活を選んだのですが、
特にやりたい事はなく何をしようか漠然と学校に来る新卒の求人を見てました。

そこで目に止まったのが「某アパレル企業」

そこで私は、自分から話しかける「接客業」を仕事にしたら嫌でも人見知りが改善できるのではないか。
服も好きだしやってみたい!と思いました。

もともと部活をバリバリやってたので負けず嫌いな性格が、「苦手なものを仕事にする」という決断を下しました。



学校の推薦をもらい、いざ面接へ。

数日後結果、内定通知をいただきました。



次回から新卒1年目の記録を残していきたいと思います。
そこそこハードな会社といいましたがとても感謝はしてます。

感謝の気持ちを込めてさかのぼっていきます。

初ブログです

はじめまして、初ブログ閲覧いただきありがとうございます。

このブログでは30代独身女が日頃考えてる事や
10年以上働いてた職場の転職までの経緯など
自分を振り返る記録として残せたらいいなと思い、始めました。

前職はそこそこハードな会社だったので、オマージュしながら振り返りたいなと思います 笑

あまり堅苦しくならず、ゆるく続けられたらいいと思います。


不慣れですがお付き合いいただけたら嬉しいです。